僕は思うのです。

僕は思うのです。

恋愛は傷つけたり傷つけられたり。 二人の人間がこれ以上近づけない思想上の壁を実際に目の当たりにしたり。 そういう生々しい実体験を通じて、『欲しがること』の愚かさを知っています。 『欲』という漢字の意味は、形を見れば分かる通り、 谷のように欠けてひっこんでいるという意味です。英語のwantは『欠乏』という意味でもあります。
自分の周囲(友人でもテレビドラマの登場人物でもいいです。子供にとって最も近い人間である両親も男女のペアですね。)と自分を照らし合わせて、自分に無いものを感知した時、人はそれを『欲望』します。 夢見る乙女が恋愛初期の発熱から目覚めた時、 『私は恋に恋していたんだわ』なんてことを良く口にしますね。
恋愛を欲しがる人は、 恋愛していない自分を、本来あるべき自分からの欠如として捉えます。だから、『私が望む恋愛』から離れた行動を相手がすると、 自分自身の身が切れられたような錯覚を起こして、 痛みに苦しんだり、相手を糾弾したりします。
彼らが求めているのは、現実の誰かではなく、 『彼の幻想の中の誰か』に過ぎません。
もちろん、あらゆる現実の人間関係は『幻想』を基盤にして成り立っています。
ですから、『幻想』を持つこと自体は悪いことでもなんでもありません。ただ、それが『幻想』であるなら、自分の意志の力で形を変えることは出来るはずです。
恋愛とはこの意味において、当人のマインドセットの問題であります。
すくなくとも僕はそう考えます。